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一般社団法人 日本産業・医療ガス協会
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溶解アセチレンの運ばれ方

溶解アセチレンの運ばれ方
 

アセチレンは、熱力学的に不安定で、反応性の大きい物質なので、一般的な工業ガスのような中空容器に圧縮充填すると、わずかなエネルギーで爆発する危険性があります。また、酸素等の支燃性物質がなくても加圧下では自己分解を起こして多量の熱を発生する危険性のあるガスです。このように化学的に不安定で危険なアセチレンを安全な状態で貯蔵・輸送するために、アセトンまたはDMF(ジメチルフォルムアミド)を浸潤させてある、一般で“マス”と呼ばれる多孔質物が隙間無くつめられた容器に充填します。

マスは容器内容積1リットル当たり0.22〜0.26kgが充填され、溶剤はアセトンの場合、内容積の43.1%以下(内容積12.5リットル以下の容器では41.5%以下)、DMFでは容器内容積の43.4%以下の量が充填されています。

この容器にアセチレンを圧縮充填することによって、(アセチレンは溶剤に溶解し、溶剤と多孔物質とによって安定化されており、仮に気相で分解爆発が起こっても、「溶解」された液相のガスにまでは伝わらないという)極めて安全を確保した状態で貯蔵・輸送されます。「溶解アセチレン」といわれているのはこのためです。

充填は最高圧力を約2.45MPa以下で行われ、充填終了後24時間静置後、約1.5MPa(15℃)以下の内圧にしてから出荷されます。

溶解アセチレンは、前述のように特異な方法で充填・輸送されるため、他の高圧ガスのように大型容器やローリー等で輸送されることはなく、主流としては約7kg前後が充填された容器(内容積約41リットル)で流通しています。アセチレンを多量に消費する事業所でも、個別の容器を配管で集合させた「集合装置」と呼ばれる容器架台に接続し使用されています。また、少量の消費に対しては、0.5〜4kg程度が充填された容器も使用されています。
輸送に際しては、他の高圧ガスと同様に高圧ガス保安法によって、当該車両の見やすい箇所に警戒標を掲げることや、その温度を常に40℃度以下に保つこと、さらには容器には、転落、転倒等による衝撃およびバルブの損傷を防止する措置を講じ、かつ、粗暴な取扱いをしないこと、等が定められています。

溶解アセチレン容器で、容器に内蔵するマスが「珪酸カルシウム系多孔質物の固形マス容器」は、移動に際しては立て積み、斜め積みの制約を受けることなく積載することができます。

但し、内蔵するマスが粉粒タイプのものは、立て積み、斜め積みとします。

また、アセチレンまたは酸素の充填容器等(内容積120リットル未満のものに限る。)と定めた危険物との混載や、塩素の充填容器等とアセチレンとを同一の車両に積載して移動しないことや、酸素容器等とを同一の車両に積載して移動するときは、バルブが相互に向き合わないようにすること。などが定められています。

もちろん、可燃性ガスを車両に積載して移動するときは、消火器並びに防災工具を携行することはいうまでもありません。


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