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一般社団法人 日本産業・医療ガス協会
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ヘリウムガスの運ばれ方

ヘリウムガスの運ばれ方
 

 ヘリウムは、天然ガスから抽出し精製したものを外国からコンテナで輸入しています。日本ではヘリウムを多く含む天然ガスが産出されないため、現在のところ、全量外国からの輸入に依存しています。
 日本国内では液化ヘリウムおよびヘリウムガスとして流通しており、トラックで輸送するデュワー、小型容器から長尺容器を集結したトレーラー、コンテナまで、需要家の要望に応えて各種の方法で運ばれています。

 【トラックによる輸送】  
 デュワー:液化ヘリウム
液化ヘリウムを輸送するもので、多くは内容積30L〜1,000Lです。
液化ヘリウムは大変蒸発しやすく、輸送には真空2重構造を持つヘリウム専用のデュワーを用います。(写真1)
 写真1
 
 小型容器(ボンベ):ヘリウムガス
ヘリウムガスを輸送するもので、通常、内容積47L以下の容器(写真2)を指し、充填圧力は通常14.7MPaです。需要家は1本ずつないしは5本、10本と並べてそれぞれ専用の取付け口に接続して使用しています。使用量の少ない需要家向けが中心です。

 写真2

 カードル:ヘリウムガス
ヘリウムガスを輸送するもので、通常、20本〜30本の容器を枠組みして各容器を配管で接続して1個の元弁に集約したもので(写真3)、充填圧力は14.7MPaと19.6MPaの両方があります。中程度の使用量の需要家が使用します。 

 写真3

デュワー、小型容器およびカードルは、トラックかユニック車で需要家が使用する場所まで運び、専用の接続口に接続します。

 

【牽引車による輸送】   

 トレーラー:ヘリウムガス
ヘリウムガスを輸送するもので、大量に使用する需要家はトレーラーと呼ばれる内容積700Lの容器を20本程度集結し、一体の容器として車両に固定されたもので(写真4)、充填圧力は19.6MPaです。
集結容器を載せた車両は、牽引車より移動され、使用時は牽引車から引き離して専用の接続口に接続します。

  写真4
 
 コンテナ:液化ヘリウム
液化ヘリウムを輸送するもので、内容積は約4万Lです。(写真5)外国からの輸入(海上輸送)の際に使用される他、ヘリウムガスを大量に使用する需要家向けに使用されます。大変蒸発しやすい液化ヘリウムを外国から輸入するには、熱侵入から液化ヘリウムを守る特殊な容器構造が必要で、非常に特殊で高価なコンテナを用いる必要があります。

   写真5


安全上の注意
@ ヘリウムガス(圧縮ガス)容器を取り扱う場合には以下の点に注意してください。
・ 移動時の温度は40℃以下に保つ。特に夏場はシートをかけ温度上昇の防止に努める。
・ 乱暴な取扱いをしない。転倒、転落によって打痕や傷を生じさせ、容器が使用できなくなる。
※ その他、圧縮ガスの取扱いに関する一般的な注意事項を守ってください。
A 液化ヘリウム容器を取り扱う場合には以下の点に注意してください。
・ デュワーの積み込みや荷卸しは昇降機付きのトラックまたはリフトなどを用い、衝撃や振動のないように行なう。
・ デュワーは直立状態で固定し輸送する。
・ デュワーは構造上衝撃によるダメージを受けやすいので、なるべく他の高圧ガスボンベとの混載を避ける。
  やむを得ない場合は木枠等で仕切って積載する。
・ 密閉空間での放出、漏えいに注意する
※ その他、JIMGA発行の液化ヘリウムの取扱いに関する以下の指針も参照してください。
・ 液化ヘリウム取り扱い指針(JIMGA-T-S /51/13)
・ 液化ヘリウムデュワー容器の安全確認に関する指針(JIMGA-T-S /76/11)

緊急時の対策
(1) めまいや気分が悪くなるなどの酸欠症状と判断された場合、直ちに患者を新鮮な空気の場所に移し、毛布等でくるんで保温し、安静にさせる。
   意識を失っている場合は人工呼吸を併用する。尚、密閉空間に救助に入る場合には酸素濃度に注意する。
(2) 凍傷の場合、患部をこすらず温湯で徐々に温めて常温に戻し、その後、ガーゼ等で保護する。
(3) 患者が発生した場合、出来るだけ早く医師の診断・手当を受ける。


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