補足4. 医療ガス供給源設備のガス貯蔵量

4.1 CEの貯蔵容量

医療機関に設置するCEの大きさを決定する貯蔵量は、満量の2/3が予想される使用量の10日分以上になるようJIS T7101に定められています。CEの一般的な大きさは、液容量で2,800L、5,000L、10,000L、13,000L、17,000L程度の容量が一般的です。

また、CEを設置する基礎工事も貯蔵容量によっては耐震設計を必要とします。さらに関係者以外の人がみだりに操作できないよう保安柵等で保護する必要があります。

その他、日常点検、定期点検等のチェックについても種々の法規制があります。

[写真]CEの貯蔵容量
CEの仕様(汎用例)
型式 内容積 貯蔵量 空体質量 外形寸法
L kg m3
(35℃ 1atm)
kg 高さ
mm
胴径
mm
3型 2,800 2,873 2,270 2,300 4,300 1,512
5型 4,980 5,109 4,038 3,200 5,428 1,662
10型 9,960 10,219 8,077 5,260 5,779 2,112
13型 12,270 12,589 9,950 6,300 6,797 2,112
17型 16,700 17,100 13,515 9,300 8,175 2,316

4.2 CEへの配送

CE供給に於いては、その残量が満量の1/3~1/2になった時点で充填をするようにしています。容量の小さなCEの場合、1回当たりの配送供給量が少なく、配送頻度が多く、高コストになります。

また、医療機関から配送時刻の指定を受けることがあり、効率的な配送ができないことがあります。

4.3 ボンベ及びLGCの貯蔵量

ボンベ及びLGC(可搬式液体酸素容器)では、マニフォールド式の装置で(Aバンク、Bバンクからなり、自動交互切換え可能な供給装置)院内に供給され、その貯蔵量は予想される使用量の、マニフォールド式のAバンクとBバンクではそれぞれが7日分以上になるようJIS T7101に定められております。

[写真1]LGCのマニフォールド
LGCのマニフォールド
[写真2]ボンベのマニフォールド
ボンベのマニフォールド      
LGC容器の仕様(汎用例)
内容積 175L
充填質量 168kg(132m3:1atm 35℃)
供給量 10~30m3/H
最高充填圧力 1.4MPa
容器質量 110kg
形状 508mm(外径)×1559mm(高さ)

4.4 LGCの設置と配送

市街地の医療機関は一般に、高圧ガス保安法の規制の保安距離確保が敷地の制約から困難なために、CEの設置ができない場合があります。このようにガス貯蔵量を十分に確保できない医療機関では、LGCによる供給が行われております。

LGC容器による医療用酸素の供給では、好ましい月間使用量は600m3~2000m3が標準です。保安距離が確保できない医療機関に於いては、月間使用量が10,000m3を超える医療機関も多数存在します。

また、LGC供給に於いては貯蔵量を多く確保できないことから、祝祭日を含め多頻度配送を強いられる場合が数多く存在します。

LGC1本の容量(132m3)は、7000L型ボンベの約19本に相当します。

4.5 金属製ボンベ

[写真]金属製ボンベ
金属製ボンベの仕様(汎用例)
ガス容量 内容積 材質 形状(mm) 容器質量
O2-L L 外径 長さ kg
500 3.4 Mn 101.6 645 5
1,500 10 Mn 139.8 948 11.5
7,000 46.7 Cr-Mo 232 1,340 46
7,000 46.7 Mn 232 1,365 52

Mn:マンガン鋼
Cr-Mo:クロム・モリブデン鋼
ガス容量(換算):35℃ 1atm

4.6 FRP複合容器

FRP複合容器は、エポキシ樹脂を含浸させた高強度ガラス繊維またはカーボン繊維をアルミニウム製ライナーの外表面に巻き付け、軽量であると同時に安全性、耐久性を追求した高強度複合容器です。

この容器の重量は、鋼製の容器と比較し同じ容量で1/4以下の重量となっており、大幅な軽量化が計られております。

この容器は主に、在宅酸素療法を行う患者さんに使用されます。在宅酸素療法の患者さんが医療機関に通院時、外出時に酸素吸入するための酸素ボンベです。FRP複合容器は高圧ガス保安法の規定で、その使用期間は製造後15年と定められております。

[写真]FRP複合容器
FRP複合容器の仕様(汎用例)
ガス容量 内容積 材質 形状(mm) 容器質量
O2-L L 外径 長さ kg
220 1.1 AL+FRP 95 262 0.8
400 2 AL+FRP 111 325 1.2
560 2.8 AL+FRP 111 429 1.5
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医療ガスについて