MGRとは

MGRとは、Medical Gases Representativeの略で、医療ガス情報担当者のことで、企業を代表し、医療ガスの適正な使用と普及を目的として、医療関係者に対して医療ガスの品質・有効性・安全性などに関する情報の提供・収集・伝達を主な役割としています。

MGR制度の背景

日本産業・医療ガス協会は、2007年に医療ガス業界の社会的地位の向上と医療ガス事業従事者の資質の向上を目的としてMGR委員会を発足させ、同年10月にはMGR教育研修要綱を策定、導入時集合講習を経て、翌年3月には第1回認定試験を実施して785名のMGR認定合格者を輩出、以降毎年度実施する講習会および認定試験により2023年4月現在、4,272名のMGRの認定合格者を輩出しています。
また、2020年4月にMGR教育研修要綱の内容を全面改正しMGR認定・教育制度要綱と改めるとともに、これまで会員企業だけであった参加資格を会員企業、非会員企業に関わらず参加を希望する企業に対し広く門戸を開きました。

MGR資格取得の前提条件

MGR認定・教育制度は、JIMGA医療ガス部門の会員企業あるいは非会員の企業であってMGRへの参加を希望し承認された企業であること。医療ガス事業活動要項を熟知し、会社として医療ガス事業活動規定を作成し、日本産業医療ガス協会に提出していることが前提条件です。

MGR管理者とは

MGR管理者は、1事業所に1名を登録できます。
MGR管理者は、MGRの企業内教育研修を受けるための業務、導入時集合講習およびMGR認定試験の申し込み、MGR取得後の更新などの手続きを代行する各企業の社員のことです。

MGR管理者が行う諸手続きについて

MGR管理者による、MGRの企業内教育研修を受けるための業務、導入時集合講習およびMGR認定試験の申し込み、 MGR取得後の更新などの諸手続きは、原則としてMGR管理システムにて行います。
ご不明な点は、MGR事務局(
e-mail mgr@jimga.or.jpまで お問い合わせください。


(1) 企業内導入教育
 MGRとして必要な基礎的知識などの資質(倫理観、知識、技能)を養成し、修得させる企業内教育研修をいう。
 また、修得すべき科目と必須単位が定められています。

(2) 導入時集合講習
 日本産業・医療ガス協会が毎年実施する導入時集合講習を修了しなければ、MGR試験を受験することはできません。 (毎年1回実施)

(3) MGR認定試験
 1. 受験資格 : 導入教育の修了認定を受けた者かつ導入時集合講習会を修了した者
 2. 試験科目 : イ) 医療ガス 、 ロ) 制度・法令、 ハ) 疾病と治療(薬理・薬剤学含む) の3科目
        (MR資格者については、口)、ハ)の2科目を免除、薬剤師については、ハ)の1科目を免除)
 3. 試験時期 : 毎年12月
 4. 合格発表 : 毎年1月(結果通知)
 5. 試験会場 : 全国5会場(札幌・仙台・東京・大阪・福岡)において試験実施
 6. 不合格者の合格科目の有効期限: 初回結果通知から3年間
 7. 合格者にはMGR認定証を交付します。

4) 継続教育
 MGRが修得した基礎的知識などの資質を維持、向上させる企業内教育研修をいう。
 医学・薬学などの進歩および関連制度の変更に伴って
MGRとして必要な内容を修得させるための企業内教育です。
 企業内継続教育は、修得すべき科目として1年間15単位以上の教育必須単位が定められています。(毎年度受講)

(5) 補完教育
 MGR資格の認定者であった方で継続教育未認定の年がある場合、「補完教育講座」により、企業内継続教育の代替として企業内継続教育を修了したものとすることができます。
 「補完教育講座」は、企業内継続教育の未認定期間(1年~2年)により補完教育の内容が異なりますが、MGR管理者から協会への申請が必要です。


(6) MGR認定証の更新要件
 MGR認定証の有効期間は3年間とし、その期間満了前に更新する必要があります。
 更新の要件は、前項の企業内継続教育および更新時集合講習(半日講習)を受講していることです。