2025.01.07
超低温液化ガス容器(以下、「LGC」という)に付属されている、低温バルブの使用時(液化ガス取出/供給する場合)は、「全開」にて使用してください
1. 周 知
産業ガス・医療ガスのバルブ操作において、一般的に容器バルブは「バルブを一度全開にして半回転程度、逆に戻し、どちらにも回る状態で使用すること」(以下、「半回転操作」という)を推奨されています。
しかしながら、LGC低温バルブは、超低温仕様の為、液化ガス及び低温ガスの消費時は、半回転戻さず、「全開」で使用してください。
販売店の方は、LGCの使用者にも周知をお願いします。
*LGC低温バルブ(上部充塡弁、液体取出弁、放出弁)
*LGCへの充塡作業においては、必要に応じて開度調整を行ってください
2.背 景
容器バルブは、半回転操作により、バルブが開いているにも関わらず閉まっていると勘違いしてしまう事を防ぐこと、そしてバルブを強引に「開」方向に回転させることによるバルブの損傷を防ぐ有効な方法として長らく浸透しています。特に医療現場において急な酸素吸入が必要なとき等、慌てているときの開閉の正常判断には非常に有効であります。しかしながら、LGC低温バルブは、グランド部に樹脂材を使用し、低温環境下において全開時に適切なシール力を得られる構造になっており、「半回転操作」により十分なシール性が得られなくなる可能性があります。また、容器メーカー、バルブメーカー(以下、「メーカー)という)発行の取扱説明書・メンテナンス要領書に「使用時は、全開にしてください。」と記載されています。LGCの使用者に取扱説明書・メンテナンス要領書を確認の上、ご使用いただくことを周知願います。
3.注 意
バルブ全開で使用している場合、開閉状態が判らないので、「半回転操作」の代替として「開」「閉」札など目視確認できるような対策を実施してください。
なお、ガス充塡時の漏れ検査においては、「半回転」状態でも検査してください。
4.その他
対象バルブは、LGC低温バルブ(上部充塡弁、液体取出弁、放出弁)です。
詳細は、メーカー発行の取扱説明書・メンテナンス要領書を参照ください。
詳しくはこちら(PDF印刷用)まで
不明な点は、JIMGA、販売店、メーカーにお問い合わせ頂きます様、お願い致します。
JIMGAへの問合先:前田、田中
ts1@jimga.or.jp