2019.08.05
公正取引委員会が、独占禁止法の優越的地位の濫用行為又は下請法違反行為の未然防止の取組の一環として「製造業者のノウハウ・知的財産を対象とした優越的地位の濫用行為等に関する実態調査報告書」を公表しました。
本調査は、有識者から「優越的な地位にある事業者が取引先の製造業者からノウハウや知的財産権を不当に吸い上げている」といった指摘が複数寄せられていることをふまえて公正取引委員会が実施したもので、①ノウハウの開示を強要される、②名ばかりの共同研究を強いられる、③特許出願に干渉される、④知的財産権の無償譲渡を強要される等のこれまであまり知られてこなかった多数の事例が報告されています。
JIMGA会員の皆様におかれましては、本報告書に記載された事例のような不適切な行為が行われないよう十分にご注意ください。
なお、公正取引委員会は、今後も知的財産権を対象とした優越的地位の濫用行為等について情報収集に努めるとともに、違反行為に対しては厳正に対処(下請法違反行為については中小企業庁と連携して対処)していくことを明言しています。
詳しくはこちら(公正取引委員会ホームページ)