国際整合化(IHC)活動の歴史、活動の概要説明とIOMAの広報誌Broadcasterに掲載されたIHC活動関連記事を紹介します。

国際整合化活動の歴史

IOMA(International Oxygen Manufacturers Association/国際酸素製造者協会)は、1940年代に設立された産業ガス業界における歴史のある世界的組織です。現在約100社がメンバーとなっており、日本からは10社が登録しています。1998年にメジャー6社の代表者で構成されるGC(Global Committee/国際委員会)が設置され、全世界のガス業界に適用可能な安全・保安基準の国際整合化活動が開始されました。

日本からは、1999年にJIMGAの前身である日本産業ガス協会JIGA(Japan Industrial Gases Association)が発足したことを契機にして、国際整合化活動に参画し、2001年にCGA(Compressed Gas Association)、EIGA(European Industrial Gases Association) およびJIMGAの3協会の関係者をメンバーとするIHC(International Harmonization Council/国際整合化委員会)が正式に設立されました。2003年にはAIGA(Asia Industrial Gases Association)を加えて4協会となり、現在に至っています。

国際整合化活動の概要

産業ガス分野、医療ガス分野を含む基準文書作成活動は、3月と7月のIHC会議にて計画が策定され、5月と10月のIOMAのGCで承認され、活動を開始します。4協会のうちの少なくともひとつの協会が主担当協会となり作成した原案を4協会で審議し、最終決定された文書が国際整合化文書となります。

IHCの活動概要

JIMGA基準作成の流れ

JIMGAでは、国際整合化された英文の文書を、JIMGA国際部会IHC対応WGにて、基準内容がわかるように日本語に翻訳し国際整合化文書(参考文書)として発行しています。

さらに、JIMGAの各技術WGにて日本国内の会員の皆様に有用な文書をこの中から選定し、技術専門家からなるJIMGA基準化委員会で議論のうえ、日本国内の法規に適応できる技術文書としてJIMGA基準を作成しています。

これまで国際整合化文書(参考文書)64件とJIMGA基準(国際整合化文書)27件、合わせて91件を産業ガス部門出版物に掲載しています。(2020年8月現在)

JIMGA基準の作成の流れ

JIMGA基準のアクセス状況

IHC対応WGにて作成したJIMGA基準の1年間の検索頻度ベスト5を見ますと、①「T-S/80/19 酸素と不活性ガスの安全な放出」、②「T-S/10/04 N2Oの安全な取扱い指針」、③「T-S/20/06 往復動酸素圧縮機安全指針(改訂1版)」、④「T-S/18/18 酸素パイプラインシステム指針(改訂1版)」、⑤「T-S/87/13 遠心式酸素圧縮機安全指針」にそれぞれ月平均30件以上のアクセスがあります。(2020年8月現在)

IOMA-Broadcaster掲載記事

IOMAの広報誌Broadcasterに掲載された、2015年第1四半期~2017年第3四半期発行のIHC活動関連記事を紹介します。

Interview with Mr. Hervé Barthélémy, Chairman of the Group: Reciprocating Cryogenic Pumps & Pump Installations A-1103(Air Liquide / 1Q2015)

Developing a globally Harmonized document on liquid oxygen valves in ASUs(Linde / 3Q2015)

A Harmonized Approach to the Safe Operation of Hydrogen Plants(Air Products / 1Q2016)

Contributions of Harmonized Documents in Semiconductor Gas Handling and Future Activity for IHC work items by Taiyo Nippon Sanso(大陽日酸 / 3Q2016)
大陽日酸のIHC活動における半導体材料ガスの取り扱いに関する国際整合化貢献と将来の活動への貢献

Harmonizing the Design, Installation and Operation of Bulk Storage Systems(Praxair / 1Q2017)

Japanese Progress on Expansion of the Platform of Hydrogen Refueling Stations(岩谷産業 / 3Q2017)
水素ステーション(Hydrogen Refueling Station)普及に向けた日本の動き

IHC文書をもとに作成したJIMGA基準や国際整合化文書(参考文書)をご覧いただき、全文翻訳やJIMGA基準化の希望などがありましたらご意見をお寄せください。